日 時 : 平成21年9月24日 ( 木 ) 12:30~13:40
場 所 : リーガロイヤルホテル広島 宮島の間
出席者 : 69名 (会員53名 来賓4名 留学生9名 ゲスト3名)
キワニス基金 : \160-(写真代・コイン募金)
o 河尻会長のゴングで開会
o キワニス憲章朗読 塚井広報委員
o 事務局報告
1.坪井会員(広島信用金庫)より、恒例の秋の『第35回日本画展』(2009.10.1水~10.31土 於:広島信用金庫八丁堀支店10F「ひろしんギャラリー」)の案内配布。
2.神出会員(中国電力)より、第23回キワニス留学生日本語作文コンテスト応募者22名全員に、図書カード&ハンカチのご寄付をいただきました。
o 9月誕生会員エピソード
岩森会員(中電病院)… 9月30日で62回目の誕生日を迎えます。病院業務のため例会を欠席することも多く、会員の皆さまには大変ご迷惑をお掛けしています。さて、今年の冬場には新型インフルエンザの大流行が予測され、人口の約20%が罹患するのではないかと推定されています。当院でもパンデミックな状況となった場合、あるいは職員に感染者が増えた場合などを想定しその対策を進めているところです。新型インフルエンザの対策は、感染予防が最も重要です。幸いにも、新型インフルエンザの感染力は決して強いものではなく、季節性インフルエンザの1~1.5倍に過ぎません。また主な感染経路は、咳嗽発作時にウイルスを含む飛沫を口に入れ感染する飛沫感染です。そのため、一にマスクの使用、二に手洗い、三にうがいが重要で、〔インフルエンザの正しい知識が最高のワクチン〕と言われる所以です。会員の皆さまの健康管理とインフルエンザ対策をご祈念申し上げます。
森元(英)会員(不二ビルサービス)… この度は、五十九才の誕生日を祝って頂き、大変、有り難うございます。数えで、還暦を迎えることとなり、長く生きてきたものだと感慨もひとしおです。しかしながら、長く生きた割には、性格も我が侭で、セッカチで、相変わらず、成人としての風格が無いものだと、情けない今日この頃です。これからは、「耳従う」と言うとおり、若い人や奥さんの言うことを良く聞き、素直に生きたいものと考えております。これからも、キワニス諸先輩の皆様には、公私共々お世話になることと思いますが、ご指導の程、宜しくお願いいたします。本日は大変有り難うございました。
〔平成21年度キワニス留学生奨学金贈呈式〕
<最優秀賞> 張 秉 涛 さん (チョウ ヘイトウ・中国 広島経済大学)
<優秀賞> 孟 苓 妍 さん (モウ レイケン・中国 広島経済大学)
王 文 娟 さん (オウ ブンケン・中国 広島大学)
劉 楊 さん (リュウ ヨウ・中国 広島国際日本語学院)
<佳作賞> 崔 根 英 さん (チェ クンヨン・韓国 福山平成大学)
劉 暢 さん (リュウ チョウ・中国 広島大学)
張 明 明 さん (チョウ メイメイ・中国 福山大学)
ベロバ・ナディア さん (ニュージーランド 広島大学)
朴 聖 雨 さん (パク ソンウ・韓国 福山大学)
<来賓>
審査委員長 多和田眞一郎 様 広島大学留学生センター教授
審査委員 本 多 正 登 様 (財)広島平和文化センター 常務理事
審査委員 実 平 悦 夫 様 (財)広島国際文化財団 事務局長
審査委員 白 銀 敏 枝 様 広島修道大学商学部 教授
<ゲスト>
佳作賞 ベロバ・ナディアさんの叔母様
〃 ホストファミリー 横畠まゆみ さん
〃 〃 横畠 ひでみ さん
o 河尻会長 ごあいさつ
まずは本日受賞されました留学生の皆さんに、心よりお祝い申し上げます。またご多忙中のところ審査をいただきました多和田審査委員長をはじめ委員の先生方には、厚く御礼申し上げます。このキワニス留学生日本語作文コンテストは日本地区28クラブの中でも評価が高く昨年の日本地区年次総会高松大会ではガバナー特別賞を受賞しております。
しかし、この事業も23年間でずいぶん変質してきました。そもそも出発時は留学生の全数が少なく、しかし経済的に恵まれない留学生が多かった時代です。留学生に奨学金を贈呈し経済的支援をするとともに、キワニス会員との交流、交歓を図り、国際間の相互理解を増進させるために、日本語作文募集となったようで、留学生は肉筆で日本語作文を書くことにより日本語力の向上をはかり、彼らが作文を書くこと、我々が読むことを通じて、留学生と日本人との相互理解を深める機会を作るという趣旨のもとに始められました。したがって、当初は全ての応募者に参加賞を出し、応募数も100通を超えることも度々あったようですが、内容も玉石混交で審査員の先生方も大変ご苦労されたようです。
今回、私も久々に全作品を読ませていただきましたが、そのレベルの高さには目を見張るものがありました。内容も嘗て多かった、日本、広島、国際交流に関する一般論はほとんどなく、それぞれが日常の生活体験から気づいた日本人の心、文化、生活態度を独自の発想で書いておられるものが、多く見られました。まさに量より質で、大変読み応えがありました。
本日ご出席の留学生の皆様には、これを機会になお一層留学の目的である勉学に励まれ、日本語力の向上にも努められるとともに、日本の国、広島に関しさらに理解を深めていただき、それぞれのお国に帰られた後、両国の懸け橋となり、友好親善に努められることを心から期待し、ご挨拶とさせていただきます。本日は誠におめでとうございました。
o 神出国際委員長 選考経過報告
キワニス留学生日本語作文コンテストによる奨学金贈呈につきましては、本年度で第23回目を迎えました。
〔募集要項〕①テーマは自由
②日本語による自筆であること
③そして縦書き400字詰め原稿用紙5枚程度
という内容で募集いたしました。本年5月に広島県内13の大学、ならびに,ひろしま国際センター、広島平和文化センターにお願いして、募集要項を留学生へ配布していただきました。
その結果、7月24日の締切りまでに22名の留学生から応募がありました。
〔応募者の内訳 大学別〕…8つの大学・専門学校
福山大学 7名 広島大学 6名 広島女学院大学 3名
広島経済大学2名 広島国際学院大学1名 広島文化学園大学1名
福山平成大学1名 広島国際日本語学院1名
〔応募者の内訳 国別〕…4ヶ国
中国17名、韓国3名、ケニア1名、ニュージーランド1名
この22通の応募作を各審査委員のお手元にお届けし、7月下旬から約1ヶ月間で審査していただき、8月28日に、多和田審査委員長はじめ各審査委員のご出席のもとに審査会を開催いたしました。審査方法でございますが、各審査委員が22通の応募作それぞれに10段階の点数をつけ、その合計点により入賞者を決定いたしました。
おわりに審査委員の先生方にはお忙しい中、22通の応募作を読むという大変な作業をお願いいたしました。お礼を述べさせていただき、経過報告のしめにさせていただきます。本当にありがとうございました。
o 多和田審査委員長 審査講評
o 河尻会長から最優秀賞・優秀賞・佳作賞の各賞状と奨学金の贈呈
o 最優秀賞 張 秉涛さん あいさつ
みなさま、こんにちは。ただ今紹介がありましたが、私は広島経済大学大学院で学んでいる張秉涛と申します。このたび名誉ある賞をいただき本当にありがとうございました。とても感激しています。私は日本語を勉強し始めてから日本の伝統的なものが好きになりました。相撲とか俳句とか大変好きです。能も一回見たことがあります。言葉は全く分かりませんでしたが、とても面白く感じよい経験になりました。2年半前広島に来ましたが、すぐこの街が好きになりました。街並みがとてもきれいで自然もとても多いからです。もちろん広島に住んでいる人もみんなとても親切です。私は現在日本語と日本の文化をもっと理解するために、ひろしま国際センターで(ボランティアの)ワンペアの先生に付いて勉強しています。作文の中にも書きましたが、その先生の勧めで初めて俳句を詠んだのです。そして現在もセンターの俳句サロンに参加しています。毎月第四土曜日の16:00~18:00までですが、俳句に興味のある方、もしご都合がよければ是非一緒に勉強しましょう。このたび私の俳句づくりの体験をキワニスクラブ主催の作文に応募し、このような賞をいただいたことは本当に光栄に思います。これからもこの感謝の気持ちを忘れずに、日本の文化をもっと学び、意味ある留学生活を送っていきたいと思います。どうぞこれからもご支援をよろしくお願いします。ありがとうございました。
o 優秀賞 王 文娟さん あいさつ
ご臨席の皆さま、留学生の皆さま、こんにちは。王文娟と申します。中国出身で今は広島大学社会科学研究科で勉強しています。このたび第23回留学生日本語作文コンテストの優秀賞をいただき、大変嬉しく思っております。僭越ながら私ども留学生のために長年継続してこんな素晴らしいコンテストを催していただいたキワニスクラブの皆さま、選考委員の皆さま、並びにご尽力いただいたボランティアの皆さまに心より感謝の気持ちを述べさせていただきます。皆さまと同じように私も国際交流に大変興味を持っています。日本文化や日本のことに憧れを抱きながらここに来たのです。今度の留学を通して日本のことに関して理解を深め、ここで見たこと聞いたことそして感じたことを、一人でも多くの中国人に知ってもらい、中国の本当の姿を一人でも多くの日本の方に伝えようと思っております。今回のコンテストに応募することによって、留学生としての責任、また留学を決心するきっかけを、改めて考えることができました。これからも皆さまと一緒に頑張っていきたいと思っております。今日は本当にありがとうございました。