2010 年 8 月 のアーカイブ

第917回例会・平成22年度臨時総会レポート

2010 年 8 月 30 日 月曜日

日  時   : 平成22年7月22日 ( 木 )    12:30~13:30

場  所   : リーガロイヤルホテル広島       音戸の間

出席者   : 50名

講  師 : マーティン・スタンツェライト  氏(広島交響楽団 主席チェロ奏者)

テーマ : 外国人としての広島での生活について

紹介者 : 金 田 幸 三  会員

キワニス基金 :  ¥5,000-(災害に対して) ¥100-(コイン募金)

 

o 河尻会長のゴングで開会

o キワニス憲章朗読    田中広報委員

o 新入会員にバッジの贈呈

                 村 尾 誠太郎 (むらお せいたろう) 氏          株式会社テレビ新広島 専務取締役

                昭和23年12月13日生                                  早稲田大学第一文学部卒

                河尻会員、北野会員のご紹介                          趣味:絵画鑑賞

         出身…          大阪府

         経歴…          昭和48年      ㈱フジテレビジョン入社

                            平成6年        同社 報道局国際センター外信部 ワシントン支局長

                            平成9年        同社 広報局広報部長

                            平成12年      同社 国際局国際部長

                            平成14年      同社 国際局長

                            平成18年      ㈱テレビ新広島 常務取締役

                            平成22年      同社 専務取締役

 

                 木 森 卓 史 (きもり たくし) 氏                    洋伸建設株式会社 取締役社長

                昭和25年12月18日生                                  日本大学工学部卒

                大田氏のご後任                                            趣味:スポーツ観戦、ゴルフ

         出身…          広島県

         経歴…          昭和49年      五洋建設㈱入社

                            平成3年        同社中国支店土木課長

                            平成18年      同社中国支店呉事務所長

                            平成21年      洋伸建設㈱

                            平成22年      同社 取締役社長

《お詫び》

録音テープを紛失したため、村尾会員、木森会員の新入会員ごあいさつを掲載できません。替わりに主なご経歴を掲載させていただきました。まことに申し訳ございませんでした。

 

o 7月誕生会員に記念品贈呈

     河尻会員

o 7月誕生会員エピソード

河尻会員(日の丸産業…明日7月23日で72歳になります。寅年の年男、血液型B型で、手相は両手マスカケ、何か良い事にでも出会えるかと期待していますが、今のところ何もありません。

ところで、昨年は10月に息子一家4人が暮らしている南アフリカへ二週間、家内と2人で行って来ました。初めての、南ア行きでしたが、10月は丁度春爛漫、ヨハネスブルグ、プレトリアはジャカランダの花盛り、ケープ半島にはピンクッション、キングプロテア等、様々な花が咲き乱れ、ペンギン、ダチョウ、バブーン等野生動物も自由自在、先ずは大自然の美しさに感嘆しました。

行く前に、世界一治安の悪い物騒な国と言う触れ込みでしたので、何かと緊張しましたが、人間社会を見渡すとやはり不信感の塊。滞在中に息子の家から徒歩では一歩も出してもらえませんでした。現実はかなり危険なのでしょうが、雁字搦めの警備体制はいささかオーバーに感じました。

アパルトヘイト廃止後もイギリス系白人とアフリカーナと黒人との三つ巴の根深い人種対立に加え、黒人主導の国家になってからも新たな所得格差の発生と隣国ジンバブエ等からの多数の不法移民問題等が加わり、なかなか複雑で、犯罪国家と恐れられているのもよく判りました。ヨハネスブルグでは黒人居住区で有名なSOWETO(ソエト)へ行きました。ここは1976年6月16日に1万人の黒人学生と300人の白人警察官が衝突して多数の学生が死に、後にアパルトヘイト廃止のきっかけとなった所です。その時犠牲になった学生の親族の男性に案内してもらいましたが、彼が半日間私と家内に話した事、我々への態度、表情等から、漸くこの国も夜明けを迎えようとしている兆しを感じました。これならワールドカップ開催も大丈夫と思って帰国しましたが、その通りでした。

この一カ月のワールドカップを見ていると、南ア国民は世界中から信頼される国造りを目指し、彼らなりに一致団結、一生懸命開催に協力したのだと思います。ブブゼラは多少気になりましたが……。加えて日本チームの大活躍、お蔭で息子一家、特に2人の孫達にとって、日本選手の活躍を目の前で観戦出来、大変幸運だったと思います。

ともかく、この年にして急に南アフリカ通になった一年でした。本日は誕生日を祝って頂き有難う御座いました。

 

o 広島キワニスクラブ平成22年度臨時総会

 

本日の出席者は50名。委任状26通。会員数80名。過半数に達し、総会は成立。

規約第6条により河尻会長を議長に選出。

規約第4条により、会長が指名する次期役員選考委員が出席し、去る6月24日に選考委員会を開催、平成23年度の役員候補を選出。

次期役員候補を北野事務局長から報告。なお、役員の交代は10月1日からです。

 

 

平成23年度広島キワニスクラブ役員(平22.10.1~平23.9.30)

 

 

会  長               坪 井  宏           広島信用金庫 理事長                                    (新任)

 

前 会 長               河尻  清           日の丸産業株式会社 取締役社長                     (新任)

 

副 会 長               神 出  亨           中国電力株式会社 取締役副社長                     (再任)

 

副 会 長               堀 江 規 維         堀江会計事務所 所長                                    (新任)

 

副 会 長               吉 村 幸 子         財団法人広島県女性会議 理事長                     (新任)

 

会計監事               山 本 準 治         山本準治公認会計士事務所 所長                     (新任)

 

事務局長               北 野 盛 荘         成長建設株式会社 顧問                                 (再任)

 

メンバーシップ委員長    藤 平  進           元株式会社広島銀行 顧問                              (再任)

 

社会公益委員長      川 平 伴勅         株式会社広島銀行 専務取締役                        (新任)

 

事業企画委員長      花 田 龍夫         広島綜合警備保障株式会社 取締役施設管理部長 (新任)

                                                                                                                                  

国際委員長            上田みどり         広島経済大学 教授                                       (再任)

 

広報委員長            澤井 昇 三         綜合エナジー株式会社 代表取締役                  (新任)

 

青少年教育委員長   茂 見 孝 雄         元広島ガスサービス株式会社 取締役会長         (新任)

 

総務委員長            中川 日出男        日本赤十字社広島県支部 事務局長                  (再任)

 

拍手でもって承認

閉会

第916回例会レポート・第38回社会公益賞贈呈式②

2010 年 8 月 30 日 月曜日

o 坪井副会長から受賞者に賞状と金一封を贈呈

o 来賓ごあいさつ

広島県健康福祉局長 佐々木昌弘 様

広島市健康福祉局障害福祉部長 松出由美 様

H・J・V広島淨心院ボランティア代表 田中明行 様

o 受賞者  小松則子さんのお礼の言葉

呉市婦人ボランティア連絡協議会の小松則子でございます。このたびは栄えあるキワニス社会公益賞をいただきまして、まことにありがとうございます。私個人がこのような立派な賞をいただくことには、全く自信がございませんが、所属しております呉市婦人ボランティア連絡協議会のこれまでの活動が賞をいただいたものと存じます。呉市婦人ボランティア連絡協議会を代表して厚く御礼申し上げます。

呉市婦人ボランティア連絡協議会は、約25年前の昭和60年に結成され、現在約100人の会員と6つの地区組織で構成されております。主な活動内容は、児童養護施設・障害者福祉施設・老人福祉施設などへの定期的奉仕活動、在宅一人暮らし高齢者への支援、交通安全運動への協力、地区社会福祉協議会活動への協力、会員の親睦及び研修会の開催など、多岐に亘っております。

私自身、約40年前の子どもの登校時のみどりのおばさんがきっかけで、ボランティア活動に参加させていただくことになり、地区の子ども会や子ども会連合会のお世話をさせていただいたり、呉市の婦人ボランティアには発足当時から参加させていただいております。ボランティア精神の普及と活動は、物理的にも精神的にも人が幸せに共に暮らしていくためには、必要不可欠なものと思っています。また、個人的には私はボランティア活動に参加させていただいた日には、少しでも世の中のお役に立てたような、ささやかな充実感を感じてすがすがしい気分にさせていただいております。

今回の受賞は、今後ともなお一層頑張るようにと叱咤激励をいただいたものと存じ、今後ともがんばらせていただきます。本日はまことにありがとうございました。

o 受賞者  濵本 佳代子さんのお礼の言葉

ただいまご紹介に預かりました「グループ空」の濵本です。今日この場で表彰していただいたことを、大変光栄に思い感謝しております。この賞は「グループ空」が23年間続いてきたことへのご褒美だと思い、ありがたくお受けいたします。

今までボランティア活動を続けてきて思うことは、「何かをしてあげる」のではなく「一緒にする」という気持ちが大切なのではないかということです。いくらボランティアをしたいと思ってもそれを受け入れてくださる方がいなければ成り立ちません。私たちが活動している音声訳で言うと、下手な読みでも広い心で聴いてくださっているのも、ボランティア精神ではないかと思っております。そのような周りのたくさんのみなさまに育てられてきたことを痛感しています。適当な言葉が見つかりませんが「お互い様の心」を大切にして続けていきたいと思っております。これは仲間達にもよく言っております。

もう1つ、仲間に言っていることは、「努力は必要だけどあまり無理をし過ぎないように」ということです。無理をし過ぎると長続きはしません。私は「継続は力だ」と思っております。人にはそれぞれの事情があり続けていけないこともあります。必要であれば一時期休んで、またいつでも戻ってきて欲しいと思っています。

この表彰のお話をいただいてから、本当にこの賞に相応しいことをしてきたのだろうかと、いろいろと考えました。今は仕事をしているため、なかなか時間が取れないのですが、リタイアして時間に余裕ができれば、この賞に恥じないような活動を続けていきたいと思っております。本日はどうもありがとうございました。

o 受賞者  NPO法人「コミュニティリーダーひゅーるぽん」から、理事長川口 隆司さんのお礼の言葉

本日は、大変素晴らしい賞を頂戴いたしまして本当にありがとうございます。心より感謝申し上げます。一泰治さんが第8回キワニス社会公益賞を受賞された時、僕は高校生だったんじゃないかなと思いますが、今の「ひゅーるぽん」を立ち上げる前に、広島YMCAという所でボランティアの活動をさせていただいておりました。

当時は何か「ボランティア」っていう言葉が大変照れくさくて、私なんか特に高校生だったものですから、他人にボランティア活動をしていると言うのも恥ずかしかったんですね。ですがいろんな出会いがあってそこで活動していく中で、ある日私たちのグループの代表の一さんが「賞をもらうことになったぞ」と言われて、たぶん先ほどいただいたものと同じだと思いますが、額に入った表彰状を一さんが持って帰られて「ほら、これだよ。僕たちがやってきたことがこうして社会の中で認めてもらったんだよ」という風におっしゃいました。そしてみんなで一緒に私たちボランティアグループの部屋に、表彰状を飾らせていただきました。

私はその時に、ボランティアをしていることに対しての「誇り」のようなものを感じました。そして、その時の光景やらみんなで喜んだその瞬間が、私にとっての原体験になっていて、その時のみなさん、代表の一さんを中心とする人の”志”が今こうして自分につながっているのかなと感慨深く思っています。その時はまだ何も分からなかったんですが、いつかこうした賞がいただけるような、そんな活動をしていきたいという風に思いました。

その翌年だったかと思いますが1981年に、今日一緒に参っております副理事長の山口と、彼女はまだ高校生だったんですが、「YMCAでの広いフィールドを使った活動もすごく大切だけど、併せてもっと地域に目を向けて地域づくりをしよう。私たちのグループはボランティアグループじゃなくてコミュニティリーダー、地域のリーダーになろう」ということで、「ひゅーるぽん」を立ち上げました。

私は障害児教育が専門で教鞭をとっておりましたが、90年代の終りから子どもたちについていろんな課題が出てきて、大変胸を痛め、子どもたちに私たち大人ができることはなんだろう、学校や家庭以外で子どもたちがちゃんと育っていける、そんな場をつくろう、そのために僕たちのボランティアグループとして培った力を生かしていこうと、2001年よりご紹介いただいたような活動を続けております。

この間ずっと本当に多くの人たちの”志”、”思い”が、私たちを助けてくださり、また私たちのところに通う子どもたちを幸せにしてくださいました。大変ありがたいことです。そして今日の表彰をいただいたことにつながったのかなと思っています。

まだまだ私たちやっていることは道半ばです。こうした社会状況の中で、本当にたくさん、10年前のそれ以上に、私たちの力だけでは解決できない課題はたくさんあります。特に子どもたちに関して言うと、大変厳しい状況もあります。ですが、私は負けません。またそういう時に私たちの力ではどうしようもないことがたくさんありますが、今日こうしてみなさんとお会いできたご縁を大切にしていきながら、もしかしたら「ひゅーるぽんの川口です」と言ってみなさんの所にお力をいただきに参ることがあるかもしれません。ぜひ私たちの未来のためにお力添えいただければありがたいなと思います。今日この表彰を私たちの団体一人一人がみんな心に刻んで、精進してまいりたいと思います。最後にもう一度、本日は本当にありがとうございました。心より御礼申し上げます。

o 受賞者・ご来賓退場

o 平成22年度(第38回)キワニス社会公益賞贈呈式終了

第916回例会レポート・第38回社会公益賞贈呈式①

2010 年 8 月 30 日 月曜日

日  時   : 平成22年7月8日 ( 木 )       12:30~13:40

場  所   : リーガロイヤルホテル広島       瀬戸の間

出席者   : 65名(会員51名 受賞者2名・1団体(2名) お客様10名)

キワニス基金 :  ¥100-(コイン募金)

 

o 坪井副会長のゴングで開会

o キワニス憲章朗読    森(浩)広報委員

o 7月誕生会員に記念品贈呈

  藤平  成宮  佐々木(昌)

o 7月誕生会員エピソード

藤平会員(元 広島銀行)… 若い時からドライブが好きで今日迄各地へ行って来ました。今でも時折気の向くままに走っています。ただ車の運転には適度の緊張感の持続が必要です。加齢と共に一定時間以上になると疲れがひどくなります。その点、鈍行列車の行方定める一人旅は楽です。私は海を眺めるとロマンを感じます。その意味で広島周辺は、車窓に海岸線のみえる所が多く最高です。

成宮会員(ナルミヤ)… 柳田国男の名著「遠野物語」をはじめ、江戸時代では貧しい山村で大体60才をこえた老人は、口べらしに納得の上親子泣く泣く山に捨てられそこで死を迎えるという悲しい風習があったと書かれた書物が残されています。本来、既に捨てられ土になっている筈の私如きが、80才を元気で迎えられ、しかも邪魔者扱いでなくキワニスクラブでは祝っていただける、昔の人々がきいたら、もう少し後で生まれたかったと詠嘆するでしょう、と思うと望外の喜びで感謝で一杯です。

少しばかりの公の仕事、会社の相談以外忙しくないので、毎週500円とか400または200円などボランティアのダンスパーティで退職した老人、配偶者をなくした人、癌など手術をうけた人々と楽しく一期一会の気持ちではげましあい踊っています。大体女性で10~20才位若く見えます。「若いですね」と本音をまぜて褒めますと、本人も余計若くなられるから、褒めて上げるのも美容介助者の資格といえます。

おなか、足腰肩の体調のわるい時はドライヤーで治療(病院のリハビリをうける様になる前、またはあとに最適な自己療法です)して、(直らない時は専門の先生に相談)毎日元気にピンピンコロリを目ざして感謝のウチにはげんでおります。有難うございました。

佐々木(昌)会員(広島県健康福祉局)…広島に赴任して、最初の誕生日を迎えました。 この間、皆さんに温かく優しくしていただいたお陰で、家族を含めて幸せに生活しています。

家族といえば、7月は2日が私、3日が次男、7日が三男、10日が父と誕生日ラッシュで、世代がつながっていく喜びを感じる月でもあります。また、これらの家族がそれぞれに属する社会があって、我が家が参画する社会が重層的に広がることもまた喜びを感じます。

こうして考えてみると、キワニスの精神である「世界の子供たちに奉仕するをモットーに善良な社会人として、自己の職業または地域を通じて、より良き社会の建設を目的に、奉仕活動を行うこと」や、「人生の物質的な価値より、むしろ人道的、精神的価値を重くみること」「全ての人間関係において、黄金律に従う日常生活を奨励すること」「社会生活、実業界、専門職域に、より高度な水準を採択し、適用するように推進すること」「規範・模範によって、より一層知的、進取的、奉仕的な市民性を開発すること」「キワニスクラブを通じて、恒久的な友情を形成し、愛他的奉仕を実行し、より良き社会を建設するための実際的な手段を提供すること」「公正、正義、愛国心、善意などを増進させることができる健全な世論と、高い理想主義を創造し、維持するように協力すること」は、実に素直な人間の喜びそのものなんですね。

広島で、多くの県民が幸せな生活ができるように、公務のみならず、キワニスを通じて広く社会に貢献したいと思いますので、大厄年の41歳ですがこれからの1年間もよろしくお願いします。

 

平成22年度(第38回)キワニス社会公益賞贈呈式

 

受賞者       小松 則子  様(他4名)

                濵本 佳代子  様(他4名)

                特定非営利活動法人(NPO法人)「コミュニティリーダーひゅーるぽん」様(団体)

                                                                                              (団体から2名 他1名)

来 賓       佐々木 昌 弘  様(広島県健康福祉局長・広島クラブ会員)

                松出 由美  様(広島市健康福祉局障害福祉部長)

o 坪井副会長ごあいさつ

本日は受賞者・来賓の方をはじめ、会員の皆様方も多く参加していただきましてありがとうございます。この社会公益賞はご案内のように広島キワニスクラブにとって大変重要な行事の一つでございます。今回で38回目を迎えまして、これまで67名の個人と団体を表彰させていただきました。この賞につきましては、和田社会公益委員長より詳しくお話があると思いますが、長年陰ながら社会福祉に貢献しておられる個人あるいは団体を見出してこれを顕彰し、広く社会にご紹介しようというものでございます。今年度は呉の婦人ボランティア連絡協議会会長・広島県社会福祉協議会評議員・広島県民ボランティア活動推進会議サブアドバイザーなど幅広くご活躍されております小松則子様、そして、長年、朗読ボランティア、障害のある人に関わる行事等の司会進行、また近年では後進の育成に力を注いでおられます、濵本佳代子様、そして、障害のある子どもたちの支援活動を中心に街づくり、ボランティア育成活動を行っておられますNPO法人「コミュニティリーダーひゅーるぽん」様の、お2人と1団体に贈ることになりました。

皆様方の詳しいご功績につきましてはお手元の資料にあることと存じます。また後ほど和田社会公益委員長からご説明がございますので省略させていただきますが、今後とも皆様方には特に健康には留意されまして、継続発展と一層のご活躍をお祈りいたしております。最後になりましたけれど、ご多忙のところ本日の贈呈式にご出席をいただきました、会員でもありますけれども、広島県健康福祉局長の佐々木昌弘様、そして広島市健康福祉局障害福祉部長の松出由美様には、あらためて厚く御礼を申し上げまして、ごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。

o 和田社会公益委員長 選考経過報告

社会公益委員長を仰せ使っております和田でございます。それでは私の方から選考経過報告をさせていただきます。

まず本年度は3つの推薦がございました。

ご承知の通り、ここ数年来2つの団体もしくは個人の方に表彰する事が続いておりましたが、本年は会員の方からの推薦を頂き、県及び市からの推薦と合わせ3つの推薦となりました。

4月22日(木)の第1回社会公益委員会において、表彰団体の数の取り扱い及び表彰金の扱いについて協議を致し、今年度は推薦団体が増えることも予想される事より、表彰団体は3つまで可とするとの協議結果を得ておりました。(尚、この時点ではまだ推薦は出そろっていませんでした)。その後推薦受付け期限までに最終的に3つの推薦を頂いたものです。

6月10日(木)に第2回委員会を開き、この3つの推薦を頂いた個人・団体はいずれも表彰に値する、また社会公益賞にふさわしい素晴らしい活動をされていることにより、これら3つの個人・団体に賞を授けることを決定したものであります。

私と川平副委員長、大谷副委員長、安達委員とで皆さん方に伝達式を兼ねてお話を聞きに参りました。

まず、一人目は県推薦の小松則子さんです。お手元の功績調書にある通り、呉で永年に亘り婦人ボランティア活動に携わって来られました。在宅一人暮らしの方への支援や仁方にある児童養護施設「仁風園」や障害者施設「野呂山学園」など多くの施設に出向いて行って献身的な奉仕活動を行っておられます。逐一ご披露申し上げればよいのですが、時間の制約もございますので詳しくは資料をご覧下さい。お話をお聞きした時、印象に残りました言葉だけご紹介させて頂きますと、「今は各施設とも頂きものは沢山あるが、つまり物は沢山あるが無いのは愛だ。施設にいる子供たちに必要なのは愛だ」と仰ったのが心に残っております。そして施設訪問をしてみんなが喜んでくれるので、家路に帰る時幸せを感じると言われておりました。

二人目は広島市推薦の「濵本佳代子」さんです。濱本さんは昭和62年より録音ボランティアをなさっておられます。本や雑誌の朗読テープだけでなく、目の不自由な方のための資格取得試験問題集や機器の説明書などもテープに吹き込んでおられます。それらは県立点字図書館に収蔵されて貸出されているそうです。今はコンピューターで録音するそうですが大変な作業の様でして、何度もやり直しが必要になるそうです。また録音テープの作成だけでなく各地で行われる障害者スポーツ大会などの司会などでも幅広く活躍されておられます。今は自らが表に立って活動するのみならず後進の育成にも力を注いでおられるとのことでした。

三人目は川口理事長さんが率いる「NPO法人コミュニティリーダーひゅーるぽん」さんです。会員の澤井さんから推薦頂きました。理事長の川口さんは学校の先生をされておられたそうですが、障害のある子供たちや家庭に居場所の無い子供たちのために、子供たちの育ちの場としてコミュニティほっとスペース「じゃんけんぽん」や「ぽんぽん」などの施設を設けて子供たちを暖かく受け入れ育む場を提供して来られました。またアートを切り口に社会活動への参加支援や街づくりなど本当に幅広く活動しておられます。

活動のきっかけは若かりし頃、第8回の社会公益賞を受けておられる一泰治さんに啓発され、自分も将来はあのような立派な賞を頂けるような人間になりたいと思って精進されて来たとのことでした。今回の受賞を本当に喜んでおられました。川口さんの活動でどれだけ多くの子供たち、障害のある子供たちが救われて来た事かと思うと本当に頭が下がります。また子供たちだけでなく障害のある子どもを持つお母さん方もどれだけ救われたことでしょう。一番嬉しい事はと聞くと「問題のある子が成長して戻って来てボランティアをしてくれる事」だと仰っていました。本当にここは「大きな家族みたいです」と言う言葉が印象的でした。

さて、皆さん方に嬉しいことと同時に苦労したことも聞くのですが、奉仕の心を持って献身的に活動される方は、皆さん異口同音に「苦労はありません。喜びこそあれ苦労などありません」と言う言葉が返って来ます。本当に頭が下がる思いでいっぱいです。

もっともっと色々とご紹介したいのですが、時間に限りがあり手短にと言われておりますので、この位で私の報告を終わらせて頂きます。ありがとうございました。